第6話 お灸はいつどのように広まった?徳川家康の健康管理はお灸だった!?

NHK大河ドラマ「真田丸」でもお灸のシーンがありましたが、灸は中国から伝わった伝統医学で、奈良・平安時代にはすでに公家の間で用いられていました。

16世紀の漢方医で織田信長、徳川家康などに重用された曲直瀬道三が編纂した「針灸収要」があり、当時の新しい中国医学を日本に導入し、多くの針灸の本を著しました。江戸時代の儒学者、貝原益軒は庶民への啓蒙的養生書「養生訓」があり、灸の効用、製法、施灸後の注意点などが細やかに記述された健康マニュアル本として広く知られていたようです。

江戸時代を築き上げた家康は、自身で薬を調合するなどさまざまな健康法を取り入れていたようで、今で言う「健康マニア」だったのかもしれません。それゆえに平均寿命が三十代後半の時代に75歳まで長生きしたのでしょう。

その家康が、生涯に一度生死に関わる大病にかかったことがあるといいます。当時死亡率の高かった瘧(※おこり)という病気ですが、灸の治療を行って命を取りとめたといわれています。もしもお灸がなかったら歴史が変わっていたかもしれませんね。お灸って素晴らしい!

(※マラリアの一種)