(社)三重県鍼灸師会kankyou>leaflet-3

聴こえていますか? 地球の悲鳴

『自然』を汚せば『生命』はボロボロ

自然界から循環して人体内へ
皆さんもご存じのように、数年前から「環境ホルモン」という言葉が使われ出し世界中の環境問題として注目されてきました。
数年前にロシア船が日本海で沈没し、山陰から東北地方沿岸の広範囲に重油が流れ着き、大きな環境問題となったのは記憶に新しいところです。地元の方々に多くのボランティアが加わって、人海戦術による重油回収作業が行われ、現在は見た目には元の海岸に戻ったようですが、見えない汚染物質は海流に乗って拡散していきます。排水が河川から海洋に流れ、排煙が大気の流れで地球を循環し、廃棄ゴミ等々が大地に浸潤して地下水に流れ、蒸発、降雨するという循環システムは小学生でも知っている常識です。人間が作り出した環境ホルモンは地球上のあらゆる場所と全生物に影響し、「食物連鎖」によって最終的に人間の口から入り、人体に蓄積されます。そして人体環境が悪くなった時に発症すると考えられます。

『自然破壊』とは『精神破壊』
「キレる」、「引きこもる」子どもたちは成績が悪いというわけではなく、脳前頭野の働きの鈍化が原因ではないかという研究が進んでいます。子どもたちの「躾(しつけ)」をしなくなった親たちから、その悪い「習慣」という脳内環境が伝わり、自由奔放という解釈を取り違えた環境で育児が進んでいるようです。
かつて、深夜の照明は都会に多く、田舎の夜は「蛍の光」とまでいかなくても真っ暗でした。しかし今は24時間営業のコンビニがいたる所にあり、多くのスーパーでも深夜営業の売り上げが店の経営を支えているようです。夜行性動物以外は夜、睡眠を取る生理機能が備わっています。生活形式に変化が出て深夜でも困らない形態に変化すれば、夜に生体の機能を「休ませる」という時間が無く、東洋医学では「肝を傷(やぶ)る」と言います。
これらの肝を傷る生活様式が「キレる」、「引きこもる」というような、様々な障害を引き起こす要因になると考えられています。便利さの中に潜む悪習慣が、私たちの生体環境に大きく影響しているのです。

自然は観ている『人の努力』
2002年夏、サッカーW杯が日本と韓国で行われ熱狂の渦に包まれましたが、4年前のフランス大会の時、ジャパンブルーの日本代表選手が使ったロッカールームは綺麗に掃除され、青い袋で応援したサポーターは、その袋でゴミを持ち帰るというマナーに、世界中から拍手が起ったことは記憶に新しいところです。
私たちは自然環境だけでなく、食物環境にも目を向けなければなりません。動物の伝染病は世界中をパニックに陥れた狂牛病だけでなく豚や鳥にも伝染性疾患があり、魚介類にまでほとんどにその可能性があります。また、産地を偽装した食品の横行も大変な問題ですが、「悪い商品を買わない」運動が市民から広がって、行政が条例を制定した例もあり、消費者もマナー向上とともに見抜く知識が必要です。
疾病は多様化して増え続けており、また、疾病の増加に比例して医療費も年々増加しています。私たち一人一人が、「未病を治す生活改善」という自己防衛策を講じることで、多くの負担構造を改善でき、身近な当たり前のことから手掛けないと「自然環境を治す医療費」も増加します。みなさんも手遅れにならないうちに、自らの生活習慣に改善命令を出してください。

社団法人三重県鍼灸師会は三重環境県民会議から助成を受けて『自然環境創造活動事業』を行っています。

カウンター
(社)三重県鍼灸師会