環境破壊は命へのボディーブロー
『誰が救う 傷だらけの地球』
見落とすな! 自然界のシグナル
皆さん、地球の悲鳴が聞こえますか?
私たちが暮す地球は人間が棄てるゴミで肥満になり、温室効果ガスで発熱し、大気汚染で呼吸困難になり、森林開発などで皮膚が傷つき、河川・海洋汚染で血液が汚れ、全身傷だらけの重症です。
日本のシンボルである富士山は、なぜ世界遺産に登録されなかったか、ご存じですか? それは自然に対する人間のマナーがあまりにもお粗末で、人間の汚物で山が汚染されているからです。
平成14年秋、富士山の南北に設置された温度センサーから、永久凍土領域が100メートルも縮小していることが判明し、学会で発表されたことは驚きです。「そこまで温暖化が進んでいるのか」と思う方、「そんなものは関係ない」と思う方では大変な意識差です。この意識差がご自身の健康に大きく関わってくることを見過ごしていると、後で体の不調に苦しむことにつながりかねないのです。
動物の体は周囲の環境に順応しようと働きます。環境汚染はゆっくりとしたスピードで進んでくるため、さまざまな汚染物質によって危機管理センサーの感度が少しずつ鈍り、いずれ作動しなくなってしまいます。気づいた時には手遅れになっていることもあります。
『気づいた人』に続きましょう
しかし一方で明るい話題もあります。富士山が抱える環境問題に取り組む非営利組織が、杉などのオガクズで屎尿を処理する「公衆バイオトイレ」を設置し、環境省から多額の予算が計上されました。人が富士山で使ったトイレットペーパーは登山シーズンが終ると流されてしまい、「富士山の白い川」と呼ばれています。目を閉じてその光景を思い浮かべてみて下さい。
「トイレが完備されるまで登山は止めよう」と考える方もあるはずです。
また、「私は三重県出身です」と言いますと、今でも「空気はきれいですか」と聞かれます。それは「四日市喘息」で全国区になっているからです。汚染は地球規模で拡大しています。硫黄酸化物や、窒素酸化物を出している大きな工場や車だけが犯人ではありません。五感から情報を得ても、「他人事」のように見過ごして(見落として)いる人間が犯人でしょう。気づいた時に行動すれば、「後で気がつく寝小便」のように後悔しなくても済むでしょう。
『身近な節約』が環境にやさしい
私たちが住んでいる三重県は環境先進県です。M交通は率先して「アイドリングストップ運動」を始めました。最初は乗客が「エンストか?」と、不思議に思っていたようですが、今はその運動効果が少しずつ浸透してきました。
今や車は一家に1台以上の時代ですが、しかし、その排気ガスが地球発熱の大きな原因になっているほど深刻な状態です。自動車メーカーも必死でハイブリッド化を進めています。少しの心がけが「塵も積もれば」になります。
私たち社団法人三重県鍼灸師会は鍼灸医学のプロ集団ですが、臨床だけでなく環境破壊が疾病に繋がっていることに対して、「もう一度、身近なところから手掛けて身体を取り巻く環境を考え、皆さんとともに足元から改善を進め、少しでも環境問題改善の一助になれば」と歩み始めたところです。
環境問題に対し「継続・反復・実践・検証」しながら進め、前述した「意識差」を逆転させてみようと思っております。
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