研修会報告

平成30年度第3回学術研修会 「第52回三県合同鍼灸研修会」

~発災時対応のシミュレーションから新しい地域連携へ~

第3回学術研修会は、一昨年本会が行った内容を継続し、日本鍼灸師会第6回災害支援鍼灸師養成講座を組み合わせた内容で開催されました。

第1部は岐阜市民病院災害医療部長の上田宣夫先生より「災害医療概論」について解説いただきました。講師ご自身が日本DMAT隊員・統括DMATでもあり、これまでの活動やご経験の中で培われた現場のリアルな内容でした。

第2部は「日鍼会における危機管理の状況とコーディネイトの実際について」と題し、日本鍼灸師会危機管理委員会の堀口正剛委員長より、日本鍼灸師会の組織としての災害支援活動の現状についての詳細説明がありました。

第3部は参加者を4チームに分けて「避難所運営ゲーム[HUG]」を行いましたが、これは国際医療技術財団(JIMTEF)の災害医療研修でも導入されているプログラムで、本会会員は4名が受講しています。初めての会員は受援の立場を経験することで、より広い範囲の知識や迅速な対応力が要求されることに気づかされるシミュレーションになったことと思います。

第4部は中和医療専門学校の清水洋二先生より、災害時における「鍼灸師のリスクマネジメント」についてのご講演をいただきました。施術者本人に対して、また、要支援者に対して、そして時には従業員に対してそれぞれのリスクマネジメントが必要であり、さまざまな形の災害の中で臨機応変に、そしてまずは安全を最優先に考えたうえで何をするべきなのかを具体的に分かりやすく解説していただきました。

東海三県の中でも特に三重県と愛知県は海に面しており、東南海地震が発生した際には甚大な津波被害が予想されています。本会は平成31年度から編成される東海北陸ブロックとなって新しい連携が必要になり、また、ここ数年、台風、豪雨、地震などの自然災害の増加に伴い、今後は社会の要請も重なって災害時のボランティア活動や、災害時の多職種連携やチーム医療に対応できる鍼灸師の必要性が増してくると思われます。

この研修会で本会の災害支援鍼灸師養成講座受講者は7名となりましたが、発災時に鍼灸師として、一人の人間として、そして家族の一員として、自分たちにできることは何かを考えなければなりません。

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