研修会報告

平成29年度 第4回学術研修会報告/第51回三県合同研修会 東海三県の鍼灸師会防災訓練~災害時における鍼灸師の役割

第51回三県合同研修会
東海三県の鍼灸師会防災訓練~災害時における鍼灸師の役割

第1部「災害時における鍼灸師会の取組みと課題」
講師:三重県鍼灸師会会長 一見隆彦 先生、和歌山県鍼灸師会会長 萩野利赴 先生

第2部「災害鍼灸の有用性―コソボ、インドネシアから東北、熊本へ―」
講師:ウィスコンシン医科大学教授統合医療クリニック徳 院長 高橋 徳 先生

第3部「災害発生~支援シミュレーション」

研修風景


今回は「災害時における鍼灸師会の取組みと、求められる医療連携」をテーマとし、主に災害医療を扱う防災訓練の内容として行いました。

第1部は、今後発生が予想される南海・東南海地震をはじめとする大規模災害に対して、鍼灸師会という組織としての危機管理体制の現状と課題とともに、講師の先生ご自身が行われた支援活動などでのご経験をお話しいただき、災害発生の際に鍼灸師個人として、また、組織として何を考えて行動するべきか、他職種との連携も想定して普段から備えておくことの重要性についてご講演いただきました。

 一見隆彦先生  萩野利赴先生


第2部は高橋徳先生が国内外で行われた支援活動と、実際の現場をVTRや写真にてご紹介いただき、東日本大震災での実例を示して解説され、また、鍼灸施術がもたらす人体への影響について、鎮痛作用・自律神経の調整作用・抗ストレス作用の3つのメカニズムについて、災害医療の現場において「鍼は最強の治療法である」と明言されました。

高橋徳先生


第3部は「災害発生~支援シミュレーション」として津市での発災を想定し、「三重県鍼灸師会版HUG」を用いた避難所の運営や、支援方法をシミュレーションし、防災や災害支援に対する基本的な知識と取り組み方を習得することを目的とした防災訓練プログラムを実施しました。

ファシリテーターにはJIMTEFベーシック&アドバンスコース修了者(萩野先生[和歌山]、藤吉先生[岐阜]、一見・奥田[三重])に担当していただき、5~6名のグループにて「津市で研修中に被災した鍼灸師として、皆さんのチームは帰宅を目指すor鍼灸師として支援する、のどちらですか?」「被災地である津市に支援チームとして入るとして、まずどこに行き、何を持って行きますか?」などの想定でそれぞれディスカッションを行い、チームの意見をまとめて発表し、第2部より引き続きご参加いただいた高橋先生には、それぞれのグループの発表に対する解説と総括をいただきながら、終始和やかではありますが真剣な雰囲気で、参加者は災害医療に対する理解を深めていただけたと感じています。

研修風景

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